日本よ、侍国家たれ。

日本は「サムライ国家」としての意気を示し、いわれなき批判を仕掛けてくる不届き国家に対し、断固反論しなければならない。

●親日国のトルコが中国を毛嫌いする理由

 

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http://www.zakzak.co.jp/society/foreign/news/20140922/frn1409220830001-n1.htm

 

安倍晋三首相は2013年10月、トルコ最大の商業・文化都市、イスタンブールを訪問し、ボスポラス海峡の海底トンネル開通式典に出席した。

日本が建設費の多くを援助し、大成建設が主導した難工事は、アジアとヨーロッパを貫通する地下鉄として実現した。長年のトルコの夢がかなったのだ。車両は韓国製で、エレベーターはドイツ製だが、乗客らは、相手が日本人と分かると実に愛想がいい。

ウスクダル駅(アジア側)のプラットホームの柱には「日本トルコ友好」の記念盤がはめ込まれ、両国の国旗がある。日本の援助で建てられた空港や道路に、日本への感謝の言葉が一切ない中国や韓国とは異なる。

ペルシャ絨毯(じゅうたん、イラン製)は世界的に有名だが、実は「世界一良質」「世界最高級」「芸術性も高い」などと絶賛されているのはトルコ産のヘレケ絨毯だ。

ところが、偽物大国である中国が絨毯に似せた段通(だんつう)製品に、ヘレケをもじって「ヘリケ」と名付けたためトルコは猛然と抗議した。現在、国際司法裁判所に提訴されている。これほど、中国とトルコは仲が悪い。

トルコ経済は意外と良好である。

第1に、ユーロに加盟できなかったことで、通貨安を狙って欧米の企業進出が目立つ。労働賃金の安さにひかれ、世界の自動車会社が続々とトルコに工場を移した。GMやフォード、ベンツ、フォルクスワーゲン、そして、トヨタも。

特筆すべきは、グッチやルイ・ヴィトンなど、欧州ファッションの革製品はトルコ産の皮革で作られている。その工場も、イタリアから、エーゲ海に面する同国第3の都市、イズミルの周辺に大挙して移転したのだ。

「ユーロに加盟しないメリット」と、現地ガイドは解説してくれた。

 

イズミルには、NATO海軍の本部もあるが、市内至るところに高層ビルが立ち並び、筆者が四半世紀前にも訪れたときに見たバラックの集落はマンション街に変身していた。まるで別の国に迷い込んだかのような衝撃だった。

中国・新疆ウイグル自治区で暮らすウイグル人(約900万人)は、トルコ系民族の1つ。このため、トルコ人は、漢族からひどく弾圧・差別されるウイグル人に深く同情している。この文脈からも、トルコ人は中国人が嫌いである。

韓国企業もトルコに進出しているが、トルコ人としては「投資をしてくれる国」という程度の認識しかない。団体ツアーも日本人と中国人が同数程度で、韓国人ツアーはあまり目立たない。 



宮崎正弘(みやざき・まさひろ) 評論家、ジャーナリスト。1946年、金沢市生まれ。早大中退。「日本学生新聞」編集長、貿易会社社長を経て、論壇へ。国際政治、経済の舞台裏を独自の情報で解析する評論やルポルタージュに定評があり、同時に中国ウォッチャーの第一人者として健筆を振るう。著書に『2015年 中国の真実』(ワック)、『中国・韓国を本気で見捨て始めた世界』(徳間書店)など