北朝鮮当局が住民に対して「戦闘準備態勢に突入せよ」という指示を出したと米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が報じた。

RFAの咸鏡北道(ハムギョンブクト)の情報筋は、「緊張した情勢に合わせて『戦闘準備態勢に突入する』と題した中央の指示が各機関や企業所に下された。指示には『米国の陸海空軍は首脳部を攻撃するだろう、決死擁護せよ』と、書かれていた」と語った。

一方、清津(チョンジン)市内のすべての社会人に対して、2月20日から労農赤衛隊の服、つまり民兵隊の軍服を着て出勤せよという指示も下されたという。

通常、このような軍服は年に1~2回行われる訓練の時にしか着ないが、毎日着用しなければならないことから住民の間では不満が渦巻いている。

咸鏡北道の別の情報筋によると、この「軍服着用命令」が出されて以降、街は軍服を着た人だらけになり「本当に戦争が起こるのではないか」という不安心理が高まっているという。

昨年にも「10月までに戦争の準備を終えよ」「12月10日までに軍糧米の確保を終わらせよ」という指示が出されたことで「祖国統一戦争が始まる」との噂が広がっていた。今回の「軍服着用命令」でさらに不安が高まりつつあるようだ。

一方、指示文にあった「米国が首脳部を攻撃する」との一文を見た住民からは「元帥様(金正恩氏)は水爆やミサイルを振りかざして『軍事大国だ』などと言っていたが、それも『フカシ』だった」「一般住民にまで軍服を着せるのは、ビビっている証拠だ」などと鼻で笑ってバカにしているという。