【北京=河崎真澄】

中国上海市内の日本人が数多く暮らすマンションのエレベーターで2日夜、20代の日本人女性が刃物をもった男に襲われて負傷していたことが分かった。

上海の日本総領事館が3日、明らかにした。

総領事館によると、男はオートロック付きの入り口から被害にあった女性の後をつけてマンション内に侵入。中国語で「金を出せ」と脅してバッグを奪おうとしたが、女性が大声を上げて抵抗したため刃物で女性の左手を切りつけ、なにも取らずに逃走した。

左手の傷が深く、女性は病院で手術を受けたが、命に別条はないという。地元警察が強盗致傷事件として男の行方を追っている。

上海市内では先月、日本人学校高等部に通う女子生徒が学校の近くで中国人の男につきまとわれ、学校職員が男を取り押さえる事案が発生したほか、昨年9月には大型の外資系スーパーの店内で、日本人の女児が中年男から中国語で「お家に帰ろう」と声をかけられて腕を引っ張られる連れ去り未遂も発生している。

上海市は、日本人の駐在員や家族など長期滞在者が4万人を超える海外でも最大級の邦人社会を抱える都市。いずれの事案も市内で日本人が集中しているエリアで発生しており、総領事館では身辺の安全に十分注意するよう、在留邦人に注意を呼びかけている。