「反則大国」として名を残した韓国 ドイツに歴史的勝利も
2018.6.28
サッカーW杯で前回王者のドイツを相手に歴史的勝利を挙げた韓国だが、「反則大国」としても不名誉な歴史を刻んでしまった。現時点で、韓国のイエローカード数、ファウル数は出場32チーム中最多となっている。反則の目立つ韓国に対しては批判の声も上がっていたが、最後まで改められることはなかった。
《太極戦士、世界最強ドイツに完勝》
《私たちはあなたたちが誇らしい》
ドイツ戦終了後、韓国メディアのサイトには、韓国の勝利に狂喜乱舞する見出しが並んだ。決勝トーナメント出場こそならなかったが、前回大会で優勝し、FIFA(国際サッカー連盟)ランキング1位のドイツに2-0で勝利したのだから、無理はない。
だが、フェアプレー精神が尊ばれるなかで、韓国サッカーは極めて異質だ。ドイツ戦でのファウル数は16に上り、4枚のイエローカードを乱発したのだ。ドイツのファウル数7、イエローカード0と比べると、悪質性は際立っている。
韓国の反則の多さは大会を通じて問題となっていた。2戦目のメキシコ戦では、ファウル数24、イエローカード4枚を記録。メキシコのオソリオ監督が試合後、「審判の判定については話したくないが、韓国のファウルは24回もあった。予防措置が取られることを願っている」と不満を漏らしたほどだった。
韓国のラフプレーは最後まで改善されず、1次リーグ3試合合計でファウル数は63、イエローカードは10枚に上り、現時点で出場32チームの中で最も多い。まだ3戦目を控えるチームはあるが、ファウル数で30以上の差があり、韓国が「反則王者」として歴史に名を残す可能性は高い。
せっかくの大金星も台無しだ。
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フェアプレーポイントの計算方法は
・イエローカード:-1
・間接レッドカード(2枚目のイエローカードを受けた結果としてのレッドカード):-3
・一発レッドカード:-4
・イエローカードを既に1枚受けている選手による一発レッドカード:-5
となっている。
このルールが適用された結果、日本のフェアプレーポイントは-4、セネガルは-6となり、日本が2位通過を決めた。
今大会注目を集める結果となった「フェアプレーポイント」という指標だが、出場32チームはグループリーグを終えどのような結果となったのか。
東洋経済では、グループリーグ全48試合のイエローカード、間接/一発レッドカード、ファウルの数を集計。フェアプレーポイントを計算し、出場32カ国のフェアプレー度ランキングを作成した。フェアプレーポイントが同じ値になった場合、ファウル数が少ない国をより「フェアプレーである国」として順位を付けた。
なお、ワールドカップのグループリーグの順位決定においては、フェアプレーポイントも並んだ場合、FIFAによる抽選で決勝トーナメント進出国が決まる点を留意されたい。
一発レッドは日本vs.コロンビアの「あの1枚」のみ
不名誉なフェアプレーじゃない国1位となったのはパナマ。1試合あたり3.6枚イエローカードを受け、ファウル数の多さでは5位となった。パナマがいたG組はイングランドやベルギーもいた。こうした強豪国に少しでも食らいつこうと、ラフプレーに走ってしまった結果とみられる。
2位は韓国。1試合あたりのイエローカード数は3.3枚で、ファウル数の多さでは1位となった。韓国は「死の組」と言われたF組となり、パナマ同様、スウェーデンやメキシコ、ドイツといった強豪相手にがむしゃらに戦った結果とみられる。
グループリーグ48試合で一発レッドカードを唯一受けたのがコロンビア。日本戦の開始3分で受けたあの1枚だ。一発レッドはイエローカード4枚分に相当するため、フェアプレーポイントは低いが、1試合当たりのイエローカード数は1枚、ファウル数の多さでは16位とあのプレー以外では悪質なファウルは少なかったものとみられる。
日本はというと24位となり、出場国の中では「紳士的な国」といえるだろう。