日本よ、侍国家たれ。

日本は「サムライ国家」としての意気を示し、いわれなき批判を仕掛けてくる不届き国家に対し、断固反論しなければならない。

●「中二病」が昂進して日本を見下す韓国

「中二病」が昂進して日本を見下す韓国 | デイリー新潮

 

妄想外交
文在寅政権になって以降の韓国外交についての評価は、立場によって様々だろう。同じ韓国国民であっても、南北統一を志向する人たちにとっては望ましい方向性なのだろうが、その危険性を憂慮している人たちも少なくない。

 

日本やアメリカにとって、韓国が北朝鮮に性急なまでに接近していることは、決して歓迎すべき事態ではない。問題は、韓国が自国のポジションや国益を冷静に考えたうえで外交をしているのか怪しい点だろう。朝鮮半島情勢を長年取材してきた鈴置高史氏は、新著『米韓同盟消滅』で、韓国の近年の外交を「妄想外交」と断じたうえで、その起点は「朴槿恵前政権にあった」と述べている(以下、引用はすべて同書より)。

 

「韓国の外交的な自爆は朴槿恵政権に始まった。米国と中国の間で等距離外交を展開し双方を操ったうえ、両大国の力を借りて日本と北朝鮮を叩く――のが朴槿恵政権の基本戦略だった。もちろんそんな、自らの力量を顧みない、妄想に等しいやり口が国際社会で通じるわけがなかった」

 

この「等距離外交」に対して米国は韓国を裏切り者と見なし、同盟解消まで考え始める。一方、中国はと言えば、米国という後ろ盾を失った韓国に対して恫喝外交に出る。こうした状況は北朝鮮にとっては都合の良いものであった。

 

普通に考えれば、軍事力や経済力ではるかに及ばない米中を手玉にとるようなことが韓国にできるはずはないのだが、なぜか彼らは自分たちが主導権を握って外交を進められると考えていた。だから「妄想に等しい」と鈴置氏は指摘するのだ。

 

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中二病

自分たちの身の丈も考えずにいる彼らは、どこか「中二病」の青年のようだ――といった評を紹介すると、「韓国差別だ」「ヘイトだ」と言う向きもいるかもしれないので、念のために申し添えれば、これは韓国紙「中央日報」に掲載された論考である。(2016年4月11日)。

 

この記事のタイトルは「疾風怒濤の大韓民国」。執筆者は同紙の裴明福(ペ・ミョンボク)論説委員。ここではまず韓国の現状を以下のように規定している。

 

「満たされない欲求に対する不満が膨らみ、未来に対する不安に抑圧されている韓国社会の姿は、典型的な思春期の青少年の姿だ」

そして、こう続ける。

 

大韓民国が『中二病』をほうふつとさせるほどの疾風怒濤の思春期を経験しているが、必須の発達段階として受け止めて無事に過ごせば、成熟した先進社会に進入できる」

 

中二病」という言葉は、日本から輸入したもので、意味も同じ。中学2年生前後の背伸びしがちな言動や自意識過剰な想像を揶揄した言葉である。裴論説委員は、いずれこの病から脱して成熟するだろう、と述べているが、裏を返せば現在は中二病の真っ只中にある、と認めていることになる。

 

もはや反日ではない

ではいつから彼らは中二病になったのか。鈴置氏によれば、韓国人の自画像が変化したと専門家の間で話題になったのは、21世紀に入ったころからだという。それまではどんなに下手でも、外国人が韓国語を少しでもしゃべれば「お上手ですね」と褒められていたが、その頃からは「韓国語が下手ですね」と言われるようになったのだ。

 

きっかけはアジア通貨危機の際にIMFから借りていたドルの全額返済を2001年に済ませたことだった。このあたりから、韓国は「世界で最も優秀な民族」という自画像を持つようになった、というのが鈴置氏の見立てだ。

 

さらにその翌年には、サッカー日韓ワールドカップ開催を実現させ、韓国代表は世界4強入りも果たす。韓国人は「我々には恐ろしいまでの潜在力がある」と言い出した。こうなると、もちろん日本なんか目ではない。それまでの「反日」から一歩進んで日本を下に見る「卑日」の傾向が出てきたのもこの頃からだ。

 

『米韓同盟消滅』には、「韓国が日本より上」と韓国人が信じる理由が列挙されている。日本人読者にとっては不愉快かも知れないが、一部を抜粋してみよう。

 

・日本が「失われた20年」や大震災で経済力を失い、国内総生産GDP)世界3位に落ちる一方、韓国は経済危機から劇的に回復し世界10位圏に
現代自動車グループの生産台数がホンダを上回り世界4位になった
・2010年にG20首脳会合を開催し日本の2019年に先駆けた
・2011年に二重国籍を認めたが、日本は認めていない
・2017年に朴槿恵大統領を平和的なデモで弾劾することに成功したが、政治意識の低い日本では安倍政権を打倒できない

 

この種の「韓国は日本よりも上」といった主張をしているのは、ネット民などではない。有力紙や「国際政治学者」までもがこうした主張を繰り返しているのだ。鈴置氏は、こう分析する。

「韓国人はもう『反日』ではない。彼らを突き動かすのは『日本を卑しめたい』との衝動なのだ」

 

「貧乏な国」を見下す

実はこのようになる可能性は、鈴置氏ら朝鮮半島専門家の間では予想されていたのだという。もともと韓国のメディアなどには「自分達よりも劣っている」と考える国に対しては、露骨に見下す性質があったからだ。戦前や戦後まもなくの話ではない。鈴置氏は、こんな最近のエピソードを紹介している。

 

2010年のサッカーW杯・南アフリカ大会を前に、東亜日報はこんな見出しの記事を掲載した。

 

「サッカーも上手い韓国、サッカーだけ上手いウルグアイを鍛えてやろう」

 

記事には「世界に君臨したウルグアイのサッカーは1960年代以降、経済危機と共に実力も急激に落ちた」ともあった。ネット掲示板の匿名の書き込みではない。有力紙に堂々とこんな記事が載っているのだ。鈴置氏は、韓国紙の記者に「この見出しはひどい」と言ったが、「貧乏な国を貧乏と言ってどこが悪い」と反論されたという。

さすがに海外から非難の声があがったか、同紙は電子版の見出しを穏当なものに修正したが、それは記事掲載から1年も経ってからだった。

 

これは東亜日報だけの傾向ではない。ライバル紙の中央日報にも「サッカーしか知らない南米の三流国」といった驚愕の表現が躍り出ることもあった。おそらく日本では一般紙はおろか、スポーツ紙や週刊誌でもこんな表現は使えないし、使おうという記者もいないだろう。

 

こうした「自分たちよりも下」と見た国に対する姿勢を、現在の韓国は日本に対しても取るようになっている、というのが鈴置氏の見立てである。

 

もちろん、クラスメイトの誰かが中二病になっても、仕方のないことなのと同様、他国の人たちが自らのことをどのように考えようが自由である。しかし問題は、そうした自己像をもとにして外交政策を取っている可能性が高いことだろう。

 

鈴置氏は、韓国の「中二病」的な体質は当面変わらないだろう、と見ている。結果として、客観情勢とは関係なく、願望をもとにした「妄想外交」路線が続くリスクは消えない。その点を日本は警戒し続ける必要があるのではないだろうか。

デイリー新潮編集部