親和クリニックでの手術の様子

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下の画像をご覧頂きたい。これは2014年3月に中国のTV局で放映された映像である。韓国にて口元の美容整形を行った中国人女性患者が、杜撰な手術によって顔面神経を損傷してしまった被害を報道している。

このような美容整形の事故が、韓中間の大きな問題になっている。09年頃から整形目的で韓国に渡航する中国人の数が爆発的に増えた一方で、それに伴うトラブルも年々10~15%増加。事態を憂慮した中国整形美容協会は、韓国で整形手術を受けることを控えるよう提言するまでに。そして、この影響は日本にも及んでいる。

【写真】14万元(約235万円)も手術に費やしたのにこんな結果に……

「中国の医療レベルはまだ低いですし、関税等の問題で原材料も高い。それで韓国、本国での治療を嫌った中国の方が、高品質な日本の医療を求めて来日しています」(都内の大手美容整形外科医師)

全てが美容整形目的というわけではないのだが、18年、中国人への医療滞在ビザ発給件数は1390件(外務省)で、これは3年前の1・6倍である。この他、観光ビザで治療を受ける人も多くいる。

親和クリニックでの手術の様子

では実際、どういった客層が来日しているのだろうか。薄毛治療が専門の親和クリニックの音田正光総院長によれば、

「当院では今年、中華系の患者数が16年と比べ2倍に増えました。30~50代の男性がメインで、通訳をつけてくる方や、俳優をやっているなんて方も」

この親和クリニックは、NC‐MIRAI法という、メスを使わず自毛植毛を行う世界先端技術を用いることで知られている。中国で宣伝活動を行っているわけではないが、微博(ウェイボー)等で話題になり、問い合わせが増えているのだとか。

親和クリニックの音田正光総院長

「通常の治療法もあるのですが、中華圏の方は、皆さま最新のほうを選びます。通常よりも2倍ほど高額ですが、躊躇なくお支払いされます」(同)

中国の美容整形の市場規模は約8兆円と、日本の20倍以上! その一部が日本に流入してきたというわけなのだが、

「現在は、『金も時間もある人』が日本に来ている。これからは、『金はあるけど時間がない』在中国の人々をどうするか考える必要があります」(先の都内大手美容整形外科医師)

中国の投資会社と組むクリニックも登場するなど、現在、日中韓の美容整形業界は大きな変革期を迎えているのだ。

週刊新潮」2019年12月19日号 掲載